モモとジジ 3
ペッポのそれは、今の時代を越えて、はるか昔の世界につながっているらしいのです。
いつも下を向いて道路を掃き続けるペッポは、決して教育があるというわけではないらしいのですが、昔の昔の、そのまた昔のありさままで、読みとることのできる老賢人です。
これに対して、ジジは空想好きで、いつか有名になり、金持ちになりたいと考えている若くて、明るくて、野心的な青年。
二人ともモモが大好きでしたが、特にジジは、モモを一人の女性として愛し始めていました。
ジジの作りだす物語は、どれもとほうもない不思議な話で、円形劇場はもと水槽だったというイメージの他にも、世界や人類を自分の思い通りに変えようとした王様の物語があります。
この王様は自分の住んでいる地球にあきてしまって、まったく同じ大きさで新しい地球を作れと命令したので、人々はまず大きな大きな球をのせるための台を作りました。
ところが、その新しい地球の製作には、とてもたくさんの材料が必要だったので、それを地球から運んでいるうちに、球はどんどん大きくなりましたが、地球はだんだんやせほそります。
新しい地球のために古い地球はすっかり使いはたされて、なくなってしまうのです。