資本利得税の効果
批評家たちが引きあいに出す多くの問題と取組みそれを解決したのは、1970年代後半、根本から大々的に経済を再生させた企業家たちでした。
世界経済を成長と繁栄の新時代へと先導したのは、勇敢な人びとが切りひらいた小企業とその新しい発明でした。
企業家経済は計量経済学の世界というよりは、むしろ現実の経済だと言っていいでしょう。
この領域に焦点をしぼって観察すれば、陳腐と思われた統計のなかにも新しい意味と姿を見いだすことができるでしょう。
アメリカの企業家の仕事と工業技術の状況を仔細に観察してきた者の目から見れば、技術の進歩、生産性の向上・・・
そして生活水準の向上という動きに点火するには政策の転換だけで充分だということは、十年前からはっきりわかっていることでした。
企業家は常に資本利得、自社の資産の増大、新しい財とサービスの事業に着手する際の投資を誘引したり融資を確保する力を蓄えるのに余念がないものです。
1978年に資本利得減税が実施されると、長く陽の目を見ることのなかった革新的技術もようやくかなりの資金供給を受けることができ、企業家経済のあらゆる指数はいっせいに上昇しました。