復興から高成長へ
日本の経済には、いわばひとつの奇跡がおこりました。
10年足らずで敗戦の混乱から戦前水準への復帰が実現し、その後、明治維新以降の状況と同じような、というよりもっと高い、内容のある成長の時代がはじまったのです。
いま第ニ次大戦後から今日までの時代を振り返ってみますと、日本経済は大きく4つに区分することができます。
第一の時期は「復興の時代」。
1946~55年の時代で、戦争の荒廃から独り立ちの経済を実現し、ほぼ戦前の経済水準に戻るまでの時期です。
終戦直後とられた傾斜生産方式を出発点として、ドッジ・ライン、朝鮮動乱勃発による特需の発生などを経て、日本経済は1955年にはいち早く戦前の状況に回復。
当時、政府の経済白書は「もはや戦後ではない」と書いて、復興がなり、ようやく「自立の時代」がやってきたということを宣言しました。
1956年からいわゆる「成長の時代」が1970年代のはじめまで続きます。
「近代化と高度化の時代」といってもいいかと思います。