復興から高成長へ 2
1955年当時、多くの評論家は、「もはや戦後でなくなった」とし、この時期以降は当然経済成長が鈍化するであろうと予想しました。
「復興の時代」における経済成長率は平均して年率10%程度であったと計算されます。
この成長率は、前述した戦前80年間の平均4%強をはるかに超える高い成長率で、それ自体がひとつの驚異でした。
しかし、この復興期における高い成長率は一般に戦後期における特殊事情にょるものだと説明されました。
つまりゼロから出発したことは、「谷深ければ山高し」のたとえのとおり、成長率がある程度高いのは当然であるということです。
これはいわば、あとから思いついた解釈ではありますが、一般に今日では「復興要因が効いた」というふうに解釈されています。
「後発効果」とか「キャッチアップ効果」と呼ぶ人もいます。
事実、第ニ次大戦終了時から10年間の各国の成長率をみてみますと・・・
西ドイツ、イタリア、それに日本という、いわば世界大戦の敗戦国で国土が荒廃した国の成長率が高くて、カナダ、アメリカなどといった戦勝国の成長率がきわめて低かったという対照(ただし、爆撃などを受けたイギリスは例外)がみられます。